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SF作家・小松左京氏の『日本沈没』生原稿を電子書籍化-創作メモや未公開草稿も電子化

2013.03.18

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『日本沈没』の生原稿を電子書籍化

 3月17日、2011年に亡くなったSF作家・小松左京氏の著作権管理を行う株式会社イオは、同氏の代表作『日本沈没』の生原稿を電子書籍化し、販売を行うことを発表した。
 生原稿は、各地の図書館向けに販売されるもので、一般に販売されるかは不明。

 『日本沈没』は、1973年に出版された作品で、400万部を超える大ベストセラーとなり社会現象を引き起こした小松左京氏の代表作。
 同年映画化されて人気を博したが、その後2006年に再び映画化されるなど話題となったこともある。

 今回電子書籍化されたのは、『日本沈没』の生原稿・1225枚中現存している1196枚。推敲や校正の跡も残っており、その創作過程を知ることができる。
 また、作品を執筆するにあたって制作された創作メモ9枚(内容の図解や草稿など)、96年に毎日新聞社より出版された『小松左京の大震災’95』(阪神大震災をリポートしたもので毎日新聞にて連載)も電子書籍化された。

 この電子書籍は既に秋田県立図書館が購入済みで、5月2日より同館にて公開される予定。同館での電子書籍利用には、同館にて利用者登録が必要で、申込みはインターネットからはできない。

 小松左京氏は、SF作家らしく、早くからコンピュータの導入にも積極的で、また電子書籍にも90年代より関わっている。自作の電子書籍販売も早くから行っており、2010年にはiPad用のリッチコンテンツ作品として『空中都市008』が発売され話題となっている。

 Googleの試みを始め、世界中で様々なものをデジタル化し公開する動きがある。
 これによって、通常は目にすることが難しい希少なものに自由にアクセスできる環境が整いつつあるが、生原稿の電子書籍化もその一つと言える。
 そのままではあまり意味を持たないかもしれないが、公開されたデータにアクセスしたものが次に繋がる何かを見つけたとき、そこには新しい意味が生まれる。
 今回の生原稿電子書籍化も、そんな何かを見つけられるものになれば面白いと、そう思う。
 

関連情報はこちら

「日本沈没」の生原稿を電子書籍化 推敲・校正の跡(日本経済新聞)
作家・小松左京直筆未公開資料の電子書籍による公開について(秋田県立図書館)

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