電子書籍に関するニュース、電子書店・電子書籍リーダーの情報などを最新情報をお届けします。

NYタイムズの電子版好調-初めて購読料収入が広告収入を上回る

2013.02.08

NYタイムズの電子版好調-初めて購読料収入が広告収入を上回る はコメントを受け付けていません。

ニューヨークタイムズ

 2月7日、アメリカの新聞大手・ニューヨークタイムズは、2012年第4四半期の決算を発表し、純利益が前年同期比3倍となる1億7690万ドルに上ったことを明らかにした(前年同期は5890万ドル)。

 売上高は、5億7580万ドルで、前年同期比5.2%増となった。

 また、2012年通期では、売上高が19億9008万ドルで前年比1.9%増、純利益は1億3317万ドルで、前年3966万ドルの赤字を記録したところから2期ぶりに黒字へと転換したことになる。

 今回黒字へと回復した背景には、グループ会社の売却などがある。
 また、ニューヨークタイムズは電子版の有料購読者の確保を推進しているが、こちらは第4四半期だけで契約数が66万8000件増加し、前期比13%増となった(ボストン・グローブ、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン含む)ことも影響した。

 紙媒体の広告収入は減り続けており、このマイナスを電子版購読料や、紙版購読料の値上げで補っているという。
 広告収入は、8億9800万ドルで6%減少、一方購読料収入は9億5300万ドルと10%増となっている。全体に占める割合も広告収入は2011年の49%から45%に下落、購読料収入は44%から48%に増加した。

 このように通年で広告収入を購読料収入が上回るのは、これまでの同社の歴史上初めてのことだという。
 2013年も引き続き紙媒体の値上げを行うと共に、アメリカ以外の国でも電子版有料購読者の増加を目指す方針だという。

 新聞の電子化・有料化は、日本でも昨今積極的に行われている。
 しかし、経済新聞のように特定ジャンルに特化した情報源ではなく、様々な情報を雑多に伝える総合新聞となると厳しいともされてきた。
 その中で、ニューヨークタイムズが、紙版から電子版へシフトする行動はその首を絞めているという指摘もあったが、結果的には徐々にマネタイズに成功していると言えそうだ。

 ようやく電子書籍自体が緒についたばかりの日本ではすぐにでも電子版で成功するというのは厳しいかもしれない。
 だが、着実に紙版購読者が減り続けるのは事実であり、日本でも海外の事例に習った電子版へのシフトが見られるかもしれない。

関連情報はこちら

NYタイムズ、購読料収入が広告上回る 通年で初(日本経済新聞)
ニューヨーク・タイムズ10-12月期は大幅増益 資産売却で(WSJ.com)

関連記事

コメントは利用できません。

電子書籍NOW!について

ページ上部へ戻る