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電子書籍を月に1冊以上読む人は10%以下-紙書籍は70%以上に・国立青少年教育振興機構調査

2013.02.28

電子書籍を月に1冊以上読む人は10%以下-紙書籍は70%以上に・国立青少年教育振興機構調査 はコメントを受け付けていません。

国立青少年教育振興機構調査

 2月23日、国立青少年教育振興機構は、「子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究」と題した報告書を発表した。
 この調査は、昨年2月、20代~60代の男女・5,258人を対象に、成人の読書活動の実態と子ども時代の読書活動とを比較し、その影響と関連性について調査したもの。
 また、併せて昨年の3月に、中学2年生10,941人、高校2年生10,227人の計21,168人にも調査を行い、その結果を発表している。

 ブログの趣旨に沿って、報告書から電子書籍に関係する情報だけをこのエントリーでは紹介する。調査の詳しい結果については、国立青少年教育振興機構のサイト上で全文公開されている。

 まず、読書が好きと答えた人は、成人の約60%に上り、実際に月に1冊以上読書をしている人は約70%となった。また、子ども時代の読書量・体験が多い人ほど、成人以後の読書も多く、関連性があるという数字が得られている。

 その上で、電子書籍だけに焦点を絞ると1ヶ月以内に電子書籍で本を読んだ冊数を聞いた設問では、91.6%の人が0冊と答えている。
 1冊以上を読んでいる人も、もっとも多い20代で13.1%となり、30代で12.0%、40代以降は一桁となっている。
 紙書籍では、0冊と答え人は28.1%(マンガ・雑誌以外)となり、大きな差がある。

 一方、子どもの頃の読書活動と1ヶ月に読む電子書籍数との関係では、読書活動が活発だった高得点群では12.3%が1冊以上の利用があった。
 逆に低得点群では、5.0%に落ちており、読書を子どもの頃から親しんでいる人が、電子書籍の利用を開始しているようだ。
 もっとも、紙書籍で見ると月1冊以上読む高得点群は、82.3%に上り、低得点群でも59.1%に達している。

 

 Twitterにて調査が昨年の2~3月に行われたものであることの指摘を受け、最初に掲載した文章が時期に見合ったものではなかったので、修正します。

 現状では1割以下の人しか電子書籍を利用していないとの結果が出たが、これは昨年2月の調査であり、まだAmazonのKindleも、楽天のkoboも上陸していない時期だったことを考えると、この数字も意外と多い印象となる。

 ざっと本ブログにて公開した記事の中から電子書籍についての調査結果を上げると、

・10.9%(回答数:2073、調査:ニッセン、公開:2012年11月1日)
・5%(回答数:2178件、調査:朝日新聞、公開:2012年10月29日)
・9%(回答数:1636件、調査:毎日新聞、公開:2012年10月29日)
・14%(回答数:2685件、調査:読売新聞、公開:2012年10月29日)
・26.4%(回答数:1392件、調査:ライフメディア、公開:2012年10月31日)
・12%(回答数:9958件、調査:日経BPコンサルティング、公開:2012年12月14日)
・32.6%(回答数:1076件、調査:インターネットコム、公開:2012年12月21日)
・56.8%(回答数:673件、調査:MMD研究所、公開:2013年2月12日)

とこんな数字となった。(公開日は本ブログでの記事公開日)

 それぞれ質問が「電子書籍を読んだことがあるか?」「利用したことがあるか?」などとなっていることや調査方法や場所などが違い、正確には比較できない。
 とが言え、後半になればなるほど数字が高くなっており、認知度の高まりと共に、利用者の増加が実際に起こっていると言える。

 今回記事にした調査は、月に1冊以上電子書籍を読んでいるか、というものだったが、電子書籍リーダーがまだソニー「Reader」などの国内端末が主流だったことを考えると、現時点で調査を行えば、また変わってきそうだ。

 

 以下、元々掲載していた文章です。

 まだまだ現状では1割弱の人しか、電子書籍の利用には踏み切っていないことが分かったこの調査。
 ただ、元々1ヶ月に1冊以上の本を読む人が7割程度いることは事実であり、昨今急速に普及しているスマートフォンやタブレットがこれまで以上に普及すれば、更なる追加投資なしに電子書籍を読める環境が普及することになる。

 月に1冊しか読書をしない人が、あえて専用リーダーのような追加投資を行うことはないが、別の用途で必要なガジェットで紙書籍よりも割安に読書ができるのであれば、そこから電子書籍に触れることは多くなるだろう。
 このような調査が次回は何年後に行われるのかは分からないが、その頃にはもう少し普及を実感できる数字が出てきそうだ。

関連情報はこちら

子どもの読書活動の実態とその影響・効果に関する調査研究 報告書(国立青少年教育振興機構)

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