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独立系書店が独自DRM廃止を求めてAmazonと大手出版社を訴える-アメリカ

2013.02.22

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Book House of Stuyvesant Plaza

 2月15日、アメリカの3つの独立系書店は、Amazon、及びビッグ6と呼ばれる大手出版社を相手取り、訴えを起こした。

 訴えたのは、「Book House of Stuyvesant Plaza」「Fiction Addiction」「Posman Books」の独立系3書店。
 訴えられたのは、Amazonと出版社6社(アシェット、ハーパーコリンズ、サイモン&シュスター、ペンギン、ランダムハウス、マクミラン)。

 訴状によると、書店側の主張は、Amazonが独自DRM付きの電子書籍を販売し、市場を独占し、電子書籍の価格をコントロールしている。また、6つの出版社は売上上位を占める作品を多く出版しているが、その電子書籍の価格はAmazonと共謀してコントロールされている。
 その結果、独立系書店での電子書籍販売が制限されており、この状況はシャーマン法第1条、及び第2条に違反しているとしている。

 この状況を改善するために、書店側は電子書籍からAmazon独自のDRMを差し止め、オープンソースDRM(多分相互利用可能なDRMで、デバイス間での移動も可能となる標準DRMのようなものを想定している)に置き換えるように求めている。

 書店側は、Amazonの電子書籍市場でのシェアは6割に達しており、この結果多くの読者が好きな場所で電子書籍を購入する自由を奪われ、特定のデバイス上にて電子書籍を購入せざるを得ない状況に置かれているとし、全てのブリック&モルタルの書店に代わって訴えを起こしたと主張している。

 DRMの問題は様々な場面で指摘されており、一読者にとっても不便を承知で使わざるを得ない部分がある。もちろん違法コピーへの対策は必須だろうし、出版社も作家もその対策を求めている。
 日本ではまだ電子書籍市場はようやく拡大の時期に入った程度だが、この訴えが起こされたアメリカでは、電子書籍の売上が出版社の2割以上の売上を占めるまでに拡大している。
 その中で、電子書籍を大きな市場へと拡大させたAmazonの存在感は大きく、そのため不信感も大きい。

 DRMと言えば、例えば音楽の分野では、DRMフリーが進んでおり、AppleでもAmazonでもそれは同じだ。もっともここに至るまでには多くの時間が費やされた。
 電子書籍の場合、このように音楽という良い先例もあるため、その方策をそのまま採用することは難しくとも、読者にとって有益な形でDRM論争が決着することを望みたいところだ。

関連情報はこちら

DRM Lawsuit Filed By Independent Bookstores Against Amazon, ‘Big Six’ Publishers(The Huffington Pos)
US indies launch DRM lawsuit(The Bookseller)

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