電子書籍に関するニュース、電子書店・電子書籍リーダーの情報などを最新情報をお届けします。

岡嶋二人作品・電子書籍化の報を聞いてe-NOVELSを思い出した

2013.01.08

岡嶋二人作品・電子書籍化の報を聞いてe-NOVELSを思い出した はコメントを受け付けていません。

岡嶋二人作品・電子書籍化

 作家の井上夢人氏は、田奈純一氏と組みコンビ作家として活躍した岡嶋二人名義の作品28作を電子書籍化し、2月8日より販売を開始することをTwitter上で明らかにした。
 また、28作品に加え、2作のおまけをつけた「コンプリートボックス」も販売される。

 この電子書籍は、「電本屋さん」と名付けられたクラウドベースのショップを開設し、販売を行うとのこと(他の電子書籍ストアでも販売するとのこと)。

 岡嶋二人としての活動は、1982年 『焦茶色のパステル』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー以降、89年に『クラインの壺』を出版するまで続いた。井上夢人氏は、現在でも現役作家として精力的な活動を続けている。

 わざわざこのブログで一人の作家の電子書籍化を伝えるというのもおかしな話だと思う方もいるかもしれない。
 今回、この発表を見て思い出したのが、かつて井上夢人氏らが中心となって始めた「作家自身による電子書籍の販売」を行ったe-NOVELSのことだ。これは1999年に始まったプロジェクトだったが、現在では終了している。

 今のように電子書籍というもの自体が一般的ではない時代だったが、作家が出版社を通さず読者に直接販売を行うというのも斬新だったし、人気作家が数多く参加したことでも話題となった。
 今の電子書籍市場は、Amazonのような小売り側が主導権を握り、出版社にコンテンツを提供させ、また値段のコントロールまでも自社の自由に行える方向性で進んでいる。

 そんな中で、世界中で人気シリーズとなった「ハリー・ポッター」シリーズの作家、J・K・ローリングは、電子版の販売を自身のコントロール下に置く「Pottermore(ポッターモア)」を作り、販売を行うと同時に、新たなコンテンツの提供を行っている。

 かつてのe-NOVELSはここまで壮大な話ではなかったが、電子書籍黎明期にあって、非常に面白い存在だった。
 今回、井上夢人氏が「電本屋さん」というショップを開設し、リーダーにとらわれない形での販売を行うというのも、このあたりの思いと関係があるような気もする。

 そういえば、井上夢人氏には、『99人の最終電車』というハイパーテキストを使った面白い試みの作品がある。今でもインターネット上で読めるので、お時間のある方はどうぞ。

関連情報はこちら

岡嶋二人全作品の電子書籍化について(Togetter)
井上夢人氏 Twitter
夢人.com(公式サイト)
99人の最終電車

関連記事

コメントは利用できません。

電子書籍NOW!について

ページ上部へ戻る