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タブレットの普及はアメリカ人の4人に1人まで拡大-電子書籍の利用者は前年比7%増

2012.12.28

タブレットの普及はアメリカ人の4人に1人まで拡大-電子書籍の利用者は前年比7%増 はコメントを受け付けていません。

Pew Research Center

 12月27日、アメリカのシンクタンク「Pew Research Center」は、アメリカ国内の電子書籍普及率についての調査結果を発表した。
 この調査は、クリスマス商戦以前の10月15日~11月10日の期間、16歳以上の2252名を対象に行われたもの。

 これによると、この1年間に電子書籍を読んだことがある人は、1年前の16%から23%に増加した。一方で、印刷版の紙書籍を読んだ人は、前年の72%から67%へと減少している。

 また、電子書籍が読めるタブレットや電子書籍専用リーダーの保有率は33%となり、昨年の18%から増加している。
 その内訳は、タブレットが25%(前年10%)、専用リーダーは19%(前年10%)となり、タブレットの普及が急速に進んでいることが分かる。
 この調査は、クリスマス商戦以前に行われていることから、今年の商戦分を合わせると、より普及率は増加したものと指摘している。

 また、アメリカでは図書館で電子書籍を借りるという行為が普及しつつあるが、実際に図書館で電子書籍を借りた人は、前年の3%から5%へと増加した。
 一方、図書館で電子書籍を借りることができるという事実を知っている人も31%(前年は24%)と増えている。
 図書館と電子書籍を巡る論争も盛んになってきており、この点がインターネットなどで報じられることで、一般の利用者の関心も高まっているようだ。

 電子書籍の普及では、他国をリードするアメリカだが、電子書籍には一定額を超える機械が必要となる。
 このため、現在電子書籍を積極的に利用している人は、比較的収入が高い層に多く、印刷版のように読みたいものを購入するだけという行為よりは、やはり壁があるようだ。

 タブレットは、普及率が高まるにつれ、安い端末が提供され始めている。
 電子書籍リーダーのような専用機が市場を縮小する方向にあるのに対し、廉価版があり汎用性のあるタブレットは、市場を拡大させている。
 電子書籍市場にとっては、どちらが普及しようが最終的な読者獲得に繋がることになる。
 とはいえ、アメリカですらその市場はまだまだ半分に満たない。

 日本ではまだまだ電子書籍の普及は端緒についたばかりだ。
 電子書籍そのものへの認知度も低く、またネガティブな反応も多い。Kindleの登場などにより環境は整いつつあるが、実際に電子書籍の利用に至るには、まだまだ大きな壁がある。2013年は、どこまでその壁を低くしていけるか。そこに普及に至る鍵がありそうだ。

関連情報はこちら

E-book Reading Jumps; Print Book Reading Declines(Pew Internet Libraries・英語)
eブックリーダーを追い越してアメリカ人の4人に1人がタブレットを所有―印刷本の読書は下降を続ける(Pew調べ)(TechCrunch)
ニュース – タブレット普及が電子書籍をけん引、紙の読書は減少、米調査(ITpro)

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