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ソフトバンクがスマホ向け電子書籍ストアを開設-全国書店店頭での購入が可能に

2012.12.20

ソフトバンクがスマホ向け電子書籍ストアを開設-全国書店店頭での購入が可能に はコメントを受け付けていません。

 12月20日、ソフトバンクモバイルは、インターネットと全国書店の両方で電子書籍を購入できる「スマートBOOKストア」を発表した。
 スマートフォン向けに展開されるサービスで、22日より提供を開始する。

 取次大手のトーハンが開発した「c-shelf」(シーシェルフ)を利用する。
 当初は、システムを導入した全国書店1500店舗を対象に開始され、2013年3月には全国3000店舗に拡大を予定している。

 このシステムは、書店が電子書籍購入可能な本にラベルを添付。
 利用者が本をレジに持っていき、そこで電子書籍を購入するか、そのまま本を購入するかを選択し、代金を支払う。
 電子書籍を選択した場合、レジにて引換券が渡され、利用者はそこに記載されたQRコードをスマートフォンで読み込み、「スマートBOOKストア」経由で電子書籍を端末にダウンロードするという仕組み。

 また「スマートBOOKストア」は、インターネット経由での注文も可能。
 ただ、この場合、月額料金がかかることで(105円~の4コース、同額のポイントとして還元)あくまで書店とのハイブリッドであることを建前とする。
 ソフトバンク以外のスマートフォン(iOS、Android端末)でも利用は可能。

 当初用意される電子書籍は、約3万点。参加出版社は、秋田書店、講談社、集英社、小学館、双葉社などで、年度内に7万点を目指すという。

 

 なんかわかりにくいのでざっとまとめますと、多分こんな感じ。

■利用者の利点
・本は割引できない(再販制度のため)が、電子書籍は可能。時にセールも期待できる
・店頭で実際に内容をチェックした後、電子書籍の購入ができる
・「スマートBOOKストア」単体の利用でも、ポイント還元を受けられる

■書店の利点
・利用者をお店に運べる。面倒なのでその場で購入する利用者も。
・利用者が電子書籍を購入するとロイヤルティが支払われる
・利用者がその後「スマートBOOKストア」を利用したときもロイヤルティが入る
・特定の書店限定でプロモーション展開が可能(メールでの集客とか)

■出版社の利点
・書店のショールーム機能を維持できる(店頭陳列)
・電子書籍の認知度を上げ、電子書籍分野の売上を増やせる
・ソフトバンクという認知度の高い企業が積極的に展開してくれるので、うまくすればうまくいく

■取次の利点
・システムが売れておいしい
・書店にも出版社にも良い顔ができる
・最終的に電子書籍が紙を上回る時代が来てもうまいこと業界に食い込めて生き残れる
・電子書籍が普及しなくても、別にそれは問題ない

 

 実際に店頭で本をチェックし、電子書籍を購入するという「ハイブリッド」の言葉に騙されそうな仕組みだが、電子書籍の認知度が低く、時代の過渡期だからこそ生まれたシステムだと言える。
 また、書店が持つマーケティングスペースとしての役割を失うことなく(小規模な出版社の本でも取次経由で全国書店に並べられる。新刊なら平積みだって可能)、電子書籍に誘導できる仕組みは、出版社にも書店にも良い顔のできる取次ならではの発想でもある。

 ソフトバンクが仕掛けるので、それなりの勝算はあると思われるが、うまいこと相乗効果が働いて、電子書籍が普及すればありがたいところ。
 特に新刊に注力したいというので、その辺はソフトバンク流の圧力のかけ方というのも見てみたい。

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