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「緊急出版」はデジタルの時代へ?-ロムニーの敗因を書いた本がKindleストアで第1位に

2012.11.10

「緊急出版」はデジタルの時代へ?-ロムニーの敗因を書いた本がKindleストアで第1位に はコメントを受け付けていません。

 デジタル・パブリッシングの時代が本格的に到来し、文字通り「緊急出版」が可能になった世界がここにある。

 11月7日、世界が注目したアメリカ大統領選挙。ご存じの通り、現職のオバマ大統領が、ロムニー前マサチューセッツ州知事を破り、二選を果たしている。アメリカのみならず、世界中が注目したこの選挙では、マスメディアはもちろんのこと、インターネットメディアでも様々な情報や分析が為されている。

 そんな中、今、Amazon.comのKindleストア、ノンフィクション部門で第1位に輝く作品は『Why Romney Lost(ロムニーが負けた理由)』と題された電子書籍だ。

 この電子書籍は、大統領選の熱気も冷めやらぬ11月9日に発売となり、すぐさま人気ランキング上位に躍り出ている。
 著者は、デーヴィド・フラム氏。ブッシュ大統領のスピーチ・ライターを勤めた人物で、現在は様々なアメリカメディアに寄稿したり、編集にも携わる人物だ。

 同作は、現在Kindleストア以外に、iTunesStoreでも販売中(価格はAmazonが3.99ドル、iTunesが4.99ドル)。
 全31ページの短い作品ではあるが、タイムリーさ故か、インターネット上での著者の影響力の表れか、いずれにしろ注目の作品となっている。

 このような緊急出版は、紙媒体の印刷物の場合、どうしても発売までに時間がかかるものだ。もちろん、新聞や雑誌メディアなどのスパンの短い紙媒体もあるが、一人物の分析を紙面に長々と載せることはできない。
 この点、電子書籍の出版となれば話は早い。人々の関心が高い間に、すぐさま出版することが可能となる。

 この作品は、ニューズウィークが発行元となり、同社が提携する電子書籍制作会社「vook」が制作している。
 デーヴィド・フラム氏はニューズウィークへの寄稿も行っているようなので、多分、こちらからの依頼で制作されたものだろう。

 今後、このような方法が主流になるかは不明だが、少なくとも「緊急出版」がこのような形で行える、面白い試みの一つとして注目したい事案といえる。

 

関連記事はこちら

Why Romney Lost(Amazon.com)
Why Romney Lost(iTunes)
Newsweek Gets Into Origina(Vookのブログ) 
WHY ROMNEY LOST – The Daily Beast(デーヴィド・フラム氏のブログ)

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